日本人のITリテラシを問う
こんにちは。Kiyotechです。
先日、昔の持ち物を整理していると、およそ20年前に使っていたであろう携帯電話機が出てきました。
そこで思いつくところがあり、かつてのiモードについて考えてみました。
iモードとは
この記事を読んでおられる皆様はiモードをご存知でしょうか?
iモードとは1999年1月にサービスを開始した、NTTドコモの携帯電話向けネットサービスであり、日本における携帯電話のインターネットサービスの黎明期を象徴する存在でした。
このサービスは、日本のテクノロジ史上において重要なマイルストーンとなり、多くの日本人にとって初めてのモバイルインターネット体験を提供したといえるでしょう。
しかし、その普及が日本人のITリテラシに与えた影響については、賛否両論が存在します。
iモードの功績
iモードの最大の功績は、その利便性とアクセシビリティにあったと思います。
当時、パソコンを用いたインターネット接続は、多くのユーザにとって複雑かつ高価なものでした。
一方、iモードは、手軽にインターネットを利用できる環境を提供し、電子メールやウェブサービスへの容易なアクセスを可能にしました。
これにより、モバイルインターネットの普及が加速され、日本のデジタルコンテンツ産業の発展に大きく貢献したと考えます。
また、iモードは独自のビジネスモデルを確立した点も看過できません。
つまり、公式サイトと呼ばれるプラットフォームを通じて、多様なコンテンツ提供者がユーザにサービスを提供することができたのです。
これは、後のアプリストアの先駆けとなり、デジタル経済の新たなビジネスチャンスを生み出しました。

iモードの弊害
一方で、iモードが日本人のITリテラシを低下させたとの指摘もあります。
iモードのサービスは非常に閉じられたシステムであり、ユーザは提供されたコンテンツの中でしか活動できませんでした。
これにより、ユーザはよりオープンなインターネット環境でのスキルを身につける機会が制限され、グローバルなインターネットの進化に適応する能力が鈍化したと言われています。
言い換えれば、難なく手軽に携帯電話からインターネットの世界へ入り込めた代償として、個人レベルでのITに関する知見がほとんど身についていかなかったのです。
さらに、iモードの独自性は、後に普及するスマートフォンやグローバルスタンダードのサービスとの互換性を欠く結果を招き、日本のモバイルインターネット市場が国際的な流れから取り残される原因となったとも指摘されています。
ITリテラシを高めるために
iモードは、日本におけるモバイルインターネットの普及に大きな役割を果たしましたが、その独自のシステムが長期的な視点で見ると、日本人のITリテラシの向上には必ずしも寄与しなかった可能性があります。
言い換えれば、現在のネット社会は、高速で走ることができる自動車が巷に溢れつつも、それを運転する多くのドライバが無免許であると言える状態なのではないでしょうか。
今後は、各個人がオープンなインターネット環境で必要なスキルを身につけ、グローバルなデジタル社会に適応する能力を高めることが重要になってくると考えられます。

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