技術士を目指した原点
こんにちは。Kiyotechです。
私が電気屋として歩んできた道のりは、これまでも断片的に書いてきました。
その中で自分のキャリアに、ある時期、強い疑問と虚しさを感じたことがありました。
電気屋としての自負と、突然の評価の変化
私は若い頃、第三種電気主任技術者資格を取得し、その後、第二種電気主任技術者資格も自分のものとしました。
そして、電気屋として現場と設計、運用を経験しながら資格も積み上げ、主任技術者の選任も受けつつ「ここまではやってきた」という一定の満足感を持って。
ところが、ある職場内異動をきっかけに、その価値観は音を立てて崩れました。
その職場では、電気主任技術者の資格がほとんど評価されなかったのです。
「電気主任技術者って、国家資格の十七士業にも入っていないでしょう?」
今思い返しても、耳を疑うような言葉でした。
(そもそも、十七士業って何や?)
士業の数は、数え方次第で二十にも三十にもなります。
それにもかかわらず、特定の数字を根拠に資格の価値を語ること自体が、本質から外れていると私は感じました。
ここでの顛末は、過去の記事にも書いてきたとおりです。
ともかく、自分が営々と積み上げてきたものが、まるで存在しなかったかのように扱われる。
その現実に、正直、かなり落ち込んだのです。

技術士という資格との出会い
そんな中で、初めて強く意識したのが「技術士」という資格でした。
それまで名前は知っていたものの、どこか遠い存在で、自分には関係のない資格だと思っていました。
しかし調べていくうちに、技術士は単なる資格ではなく、技術者としての思考力・責任・社会的立場を問われる資格であることを知りました。
もし「技術者の最高峰」と呼ばれる資格があるのなら、一度はそこを目指してみたい。
評価されないことへの悔しさが、いつしか「ならば、自分の立ち位置を自分で取りに行こう」という決意に変わっていったのです。
技術士を目指すことは、肩書きを得るためではなく、自分自身が「技術者としてどう在るか」を問い直す挑戦でもありました。

これから技術士を目指す方へ
技術士試験は決して楽な試験ではありません。
私自身も、迷い、立ち止まり、そして何度も挑戦しました。
それでも、技術士を目指す過程で得たものは、資格以上に、技術者としての軸でした。
「なぜその判断をするのか」「社会に対してどう説明するのか」そうした問いに、逃げずに向き合う姿勢が身についたと感じています。
もし今、職場で評価されない、将来が見えない、そんな思いを抱えている方がいるなら、技術士という道は、必ずしも間違いではありません。
資格は目的ではなく、通過点です。
しかしその通過点を目指す過程で、技術者としての自信と誇りは、確実に取り戻せます。
今日の記事が、これから技術士試験に臨む皆さんへの小さな励みになれば幸いです。

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